原著論文以外で業績を作る
口頭発表
口頭発表の注意点
臨床医や研究者の中には、人前で話すことに慣れていない方々もおられるかもしれない。
そのような方々が、少しでも自信を持って口頭発表に臨めるよう、
ここでは内容のまとめ方や発表の際のコツについて考えてみよう。
1. プレゼンテーションの構成を考える上でのポイント
- 発表の目的を最初にはっきり述べる。
- その後、以下のポイントに沿って自分の研究内容について説明する。
- いつ、どこで行われたか?
- どのような方法で行われたか?
- その結果何がわかったか?
- それは何を意味するか?
- まとめとして結論を述べる。
2. 発表の準備をする上でのポイント
- なるべく質問されないように、明快に説明できるように練習しておく。
- 練習のポイントは、
- 原稿の最後の部分から練習する。
(1枚目からばかり練習していると最も重要な結論部分がおろそかになるため、読み原稿が5枚あれば、1回目は5枚目だけを、2回目は4枚目と5枚目を…というふうに練習をするとよい。) - 少なくとも冒頭の一文は暗記しておく。
聴衆の目を見て話し始めることで注目を引くことができる。
- 原稿の最後の部分から練習する。
- 必ずスライドなどの資料のバックアップを取り、会場に持参する。
既に学会宛にファイルを送付済みの場合も不測の事態に備え、持参する。 - 会場に早め(または前日)に到着し機器を試しておくと、
余裕をもって発表ができる。
3. 発表時の心得
- 低めの声で自信を持って話す。
- 聴衆全体と、アイコンタクトをとりながら話す。
ずっと下を向いて原稿を読んでいては発表内容が聴衆の心に残らない。 - マイクに向かってゆっくり話し、聴衆とアイコンタクトを取るようにする。
- カーソルよりもレーザーポインターを使う方が効果的。
ただしポインターは動かしすぎず、的に当てて話す。