原著論文以外で業績を作る
ポスター発表
ポスターのデザイン
タイトルの付け方
- 言うまでもなくタイトルは最も重要な部分である。
ポスター発表の場合は、どのように見えるかも十分に考慮する。
- ポスターの上部を占めるタイトルは大きいフォントを利用し、太字にする。
- 将来論文として投稿することも考え、
ジャーナルに掲載するのに適したスタイルで、内容を凝縮したものにする。
- 最重要点のみを残し、極限まで短いものにする。
- 観衆の興味を引き、近くに来てもっと見たいと思わせる
インパクトのあるものにする。
- 略語は標準的なものだけを使う(学会の抄録集を参照するとよい)。
タイトルをデザインする上での注意点
- ポスター上部の13×8 cmはポスター番号のために空けておく。
- 名前、職位、所属はタイトルの下に小さめのフォントで記載する。
- すべて大文字にはしない。
- タイトルは上手く構成を考えれば、
Abstract とIntroductionの両方を兼ねたものにでき、スペースが節約できる。
イントロダクション
- タイトルを工夫し、なしで済ますことが好ましいが、
それができない場合はObjective(研究の目的)を簡潔に述べるのがよい。
材料と方法
- 実験デザインはグラフィックで示し、文字数を節約する。
- 図表や写真で示すことができない場合は、簡単に箇条書きにする。
- 使用した機器などのdeviceについては、正確な製品名だけでなく、
製造業者とその所在都市・国名を記載することが必須である。
結果
- もっとも重要な箇所なので、一目で注意を引くものにする。
- 目立つように、ポスターの中央に配置する。
- 箇条書きにするか、できれば表ではなく色分けした図やグラフ、画像を用いる。
- 50語以内で簡潔にまとめる。
考察と結論
- 詳細な考察は記載しない。
ディスカッションはポスターセッションで観衆と直接行う。
- 結論は、あるのが普通である。
- 結果を繰り返し述べない。
- データで裏づけされた結論のみを2~3項目の箇条書きで示す。
- 参考文献は(フォントが小さくなっても)すべて記載する。
グラフと表
- 軸の名称はいずれもX軸に平行に記載し、
フォントは本文と同様、24~26ポイントを使用する。
- グラフはできるだけ明瞭なものにする。
データを実際はめ込んだ時に一番見やすいものを選ぶとよい。
- 1つの図にたくさんの情報を詰め込まず、必要に応じて複数の図に分ける。
- 表には縦の罫線を入れず、横の罫線だけを使用する。
- 棒グラフでは、ストライプや網掛けを使わず、色で分けると明確に区別ができる。
- 色分けをする際は、遠くからでも識別できる、はっきり違う色を使う。
- どうしても必要でない限り、立体表示(3次元グラフ)は使わない。
- 同一ポスター内での、グラフ・図表の表示には、できる限り一貫性を持たせる。
(同じ要素には、常に同じ色やフォントを使う)
- できれば、どの図にも同じ計測単位を適用し、
同じ数値に対してはグラフ上の幅も揃えることが望ましい。