原著論文以外で業績を作る
口頭発表
学会などでの口頭発表も医師や研究者にとって自分の研究をアピールするための非常に重要な機会である。この「口頭発表」のシリーズでは、口頭発表に向けて、どのように準備をし、実演すればよいか、さらにあなたのキャリアにどのように反映させることができるかについて説明する。
口頭発表の特徴
通常6分から10分程度の短いものであるため、
発表者は自分が伝えたいメッセージを簡潔にまとめることが必要。
- スライド数は、30秒に1枚程度とする。読み原稿にすれば全体で英文なら4ページ、
和文なら6ページ程度が適当。 - カラーのスライドを使用できるため、わかりやすく説明することができる。
- 論文のようなビアレビューがないため発表までのプロセスが省略でき、
最新のデータを速やかに発表できる。 - ピアレビューがないため、自由に内容を決められる反面、
妥当性の検証がなされていないと考えられ、真の「業績」とはみなされない。 - 発表者自身が自分のデータを保護する必要があるため、
データの取り扱いには最新の注意を払う。