出版倫理

International Committee of Medical Journal Editors ( ICMJE ) とは

3. Manuscript Sections(原稿のセクション)

d. Methods(方法)

iii. Statistics(統計)

解釈

  • 読者が論文で提供されたデータを使って、データに有意性があるか、不足はないかなどを確認し、研究の統計部分の評価ができるよう、統計方法は明確に記述すること。
  • 所見は数量化して提示し、信頼区間値を示すなどして、データの確率誤差の程度や不確実性を読者が理解できるようにすること。
  • 研究者の多くがp値だけに依存しがちだが、これでは実際の統計結果を十分に提供できないことがある。そのため、絶対数で表したデータの提示が必要である。
  • 「p < 0.05」だけでは不十分なので、正確なp値を示すこと。
  • ICMJE Recommendationsではとくに言及されていないが、さまざまな統計方法が使えるため、特定の集団や状況を比較検討するのにより適した統計方法があることを知っておくとよい。また、使用する統計方法を選択する際は、注意が必要である。
  • 研究デザインや特定の統計方法を説明するのに他の論文や書籍を引用する場合は、標準的な研究を参照し、ページ番号も提供すること。
  • 統計用語、略語、記号を定義し、使用したPCソフトも明記する。たとえ使用したソフトが国内生産限定のものでも、ソフトに関する情報は提供すること。

原文

Describe statistical methods with enough detail to enable a knowledgeable reader with access to the original data to judge its appropriateness for the study and to verify the reported results. When possible, quantify findings and present them with appropriate indicators of measurement error or uncertainty (such as confidence intervals). Avoid relying solely on statistical hypothesis testing, such as P values, which fail to convey important information about effect size and precision of estimates. References for the design of the study and statistical methods should be to standard works when possible (with pages stated). Define statistical terms, abbreviations, and most symbols. Specify the statistical software package(s) and versions used. Distinguish prespecified from exploratory analyses, including subgroup analyses.

日本語訳

読者がデータを見て研究が適切に行われたかを判断できるよう、統計方法を十分に説明すること。可能であれば、所見を定量化し、それらを測定エラーや不確実性(例:信頼区間)などの適切な指標とともに提示すること。効果の程度および推定量の正確性に関する重要な情報が伝わらない統計的仮説検定(p値の使用など)だけに頼ってはいけない。研究デザインや統計方法に関する参考文献は、可能なかぎり標準的な論文を選ぶようにすること(掲載ページ番号を示す)。統計用語や略語や記号を定義し、使用したPC統計ソフト及びそのバージョンも明記すること。プロトコール作成時点で特定されていた統計解析と、サブグループ解析などの探索的解析を区別すること。